ステンレス材料

ステンレスは、Stainless Steel、錆び(Stain)にくい鉄が主成分の合金です。素材の中に含まれている
クロム(Cr)と酸素が結合して酸化クロムの皮膜が形成されます。この皮膜が不動態で錆びにくくしています。

SUS304 ・・・・・・・・・・18Cr-8Ni          汎用的な耐食鋼汎用容器に使用しています。

SUS316 ・・・・・18Cr-12Ni-2.5Mo        モリブデンを添加し、SUS304より耐食性を高めています。

SUS316L・・・18Ni-12Ni-2.5Mo-低C        SUS316の炭素(C)の含有量を減らした材料。

クロム炭化物の析出を少なくし、 さらに耐食性を高めています。医薬品用タンクなどに使用されています。

ステンレスの耐食性

一般的には、アルカリには、強く、ただし高温の高アルカリには、好ましくありません。塩素イオンに弱く、塩酸には、使用出来ません。
常温の5%未満の硝酸には、使用出来ます。 酢酸は、SUS304で、80%の濃度、20℃の温度で使用可能でSUS316なら、 高濃度高温でも使用できます。  

圧力容器(概要…細部省いています。)

大気圧を超える圧力を保有する容器、圧力を発生させる流体(気体、液体)を内蔵する容器。

第1種圧力容器 ・・・ 容器密閉された容器で、加熱あるいは、化学反応等で蒸気、ガスが発生し、容器内の圧力が、 大気圧を超える容器。

PV値  ・・・ ・・・・ 圧力(MPa)×全容量(m3)

       例 圧力…02MPa、全容量(蓋の空白部分も含める)…20L(0.02m3)、PV値0.2×0.02=0.004

小型圧力容器     ・・・   第1種圧力容器の内、PV値が、0.004以上0.02以下の容器。

簡易容器      ・・・・・     第1種圧力容器の内、PV値が、0.001以上0.004以下の容器。

第2種圧力容器   ・・・ゲージ圧が、0.2MPa以上の気体を保有する容器で、全容量が40Lを超える容器。

           内部で蒸気、ガスが発生しない容器。 圧送用タンクタンク等。

※当社では、第1種圧力容器は、製作していません。小型圧力容器、第2種圧容器は、小型ボイラー協会の検定を受けます。